前回は、運転免許の筆記試験についてその手続きをご紹介しました。
筆記試験に合格した後は、運転実技試験(Behind-the-Wheel Drive Test)を受ける必要があります。
試験を受けるには、どのような手続きの流れが必要で、どんなことに注意したら良いでしょうか。
実際に受験してみた経験からお伝えしたいと思います。
実技試験を受けるまでの手続き
筆記試験に合格する
以前の記事で、運転練習許可証を取得するための手順についてご紹介しましたので、こちらを参考にしてください。
実技試験(Behind-the-Wheel Drive Test)を予約する
筆記試験の会場でも実技試験の予約ができますし、後でインターネットでも予約できます。
実技試験の会場は、カルバーシティーが一番オススメです。
僕は、筆記試験は一番近いサンタモニカ(Santa Monica)で受けましたが、サンタモニカはここ周辺では実技試験が一番厳しいと言われています。友人は1回落ちて2回目で受かりましたが、何度も落ち続けている先輩も過去にはいたとのことでした。ちゃんと運転できていても些細な減点をたくさんつけられ、落ちることもしばしば、と聞きます。
それに比べて、カルバーシティーは、教官が比較的優しいと言われています。それでも1回落ちた友人はいますが、ほぼ1回で通っている人が多いようです。最近(2021年10月の情報)は、黒人のスラッとしたお兄さんだとかなり優しく、体格の良いおばさまの場合はちょっと厳しいようです。
予約は1ヶ月後まで埋まっていることが多いので、早めに予約しておきましょう。
実技試験を受ける前に準備すること
書類の準備
以下の書類の準備します。
- 運転練習許可証
- 自動車保険の書類
- 自動車登録証
- 同伴者の運転免許証(or 国際運転免許証)
前回の記事にも書きましたが、基本は同伴者が必要なので、同伴者の運転免許証も当日提示します。
実技試験のコースを予習
カルバーシティーのコースはだいたい以下の数パターンのどれかです。
地図
他のDMVでも、以前受けた方の情報がインターネットで出ていますので探して予習します。Youtubeで英語で検索すると、こちらの人で受けた人が情報をアップしてくれていることが多いです。
当日焦らないためにも、実際に現地に行って、練習することをお勧めします。
僕は一時間かけてコースを4週程度回って、注意する標識や速度などを確認しました。
実技試験の実際
実技試験までの流れ
列に並びます。
入り口で書類を確認し、中に行くよう指示されます。
中で書類確認後、渡された紙を自分の車のダッシュボードに置いて、実技試験のところまで車を運転していきます。
教官がきて、書類を確認し、試験が始まります。
実技試験(構内)
日本人の教官がいるDMVもあるようですが、基本的にはアメリカ人で英語で試験を受けます。
エンジンを切り、サイドブレーキをするよう言われます。
エンジンをかけずに電源だけつけ、左右のウインカーをつけたり、ブレーキを踏んでブレーキランプをつけるように言われます。ここでランプが切れていると早速不合格です。
その後、ワイパー(windshield wiper)、デフロスター(defroster)、ハザードランプ(emergency lamp)を順番に指し示すよう言われます。日本語名と英語が違うので、覚えておきましょう。
次に、ハンドシグナルをするように言われます。左折(手のひら前向きで左に腕を伸ばす)、右折(そのまま肘を90度曲げて手先が上を向くようにする)、ストップ(肘から先を下に向ける)。
DMV構内で以上ができたら、教官が乗り込み、路上の実技試験が始まります。
実技試験(路上)
路上のコースに出て、教官の指示に従って右折や左折してコースを回ります。
最後に、縁石に沿ってバックをするよう指示され行います。
試験が終わったら
構内の指定の場所に駐車して、講評です。
禁忌行為が一つでもあれば不合格、大きなミス3個で不合格、小さなミスは15個で不合格です。
日本人は、青信号の右折の時にも減速してから右折しますが、アメリカでは「後続車に追突されるので減速しないで曲がれ」と皆言われています。
教官が車を降りたら、通常の駐車場に停め、書類をDMV内の受付に持って行きます。合格の場合は、仮の運転免許証(temporary driver license)が渡され、終了です。3,4週間で免許証が郵送で届きます。仮の運転免許証(temporary driver license)は60日間有効ですので、本物の免許証がなかなか届かない場合はDMVに連絡しましょう。
さいごに
今回は、運転免許の実技試験の実際についてご紹介しました。
安全運転でカリフォルニアライフをお過ごしください。
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